やま農園の季節の梨 岐阜県 美濃加茂市 山之上 梨 なしナシ 農家直送 フルーツ 贈答用にも 送料無料（離島・沖縄・北海道除く） 大玉 産地直送 完熟

果樹栽培が盛んな山之上地区へ

岐阜県美濃加茂市の東部に位置する山之上地区は、標高100～200ｍの台地が連なる地形のため日当たりと風通しが良く、果物の生産が盛んな場所。
100軒以上もあると言われる果樹園の直売所には、収穫の時期になると県内外からたくさんの来訪者があります。

5年ほど前からこの山之上地区で梨づくりをはじめた可児英明さん。昨年に独立をして＜やま農園＞をスタート。一年を通じて13種類もの梨をたったひとりで栽培していています。

原動力のすべては「樹を愛してやまない」という想い

梨づくりをはじめる前は世界各地を周っていたという可児さんの行き着いた先は、山岳での仕事でした。とにかく自然のなかに身を置くことが大好きで、特に樹木の神秘性や美しさに惹かれ続けている、と話す可児さん。

その後、自身の家族の地縁もあり、この山之上で梨づくりをはじめることに。
「梨をつくろうと思ったきっかけは？」の問いに、「樹が好きだから」とシンプルで直球な答えが返ってきました。

私が農園を訪れたのはちょうど新高の収穫が佳境の10月初旬。
たわわに梨の実がぶら下がる農場を見渡し、「この収穫直前の樹々を眺めるのが特に好きなんです」と可児さん。

収穫時には「ありがとう、おつかれさん」と心のなかで樹々へと優しく声を掛けることも忘れません。

さぼらない、観察する、感謝する

もちろん、ただ「好き」という想いだけでおいしい梨はできません。
まず一番に大切にしていることが「さぼらない」こと。
毎日必ず果樹園へ足を運ぶ。身体が疲れていても決して仕事を休みません。

その日の樹々の状態をじっくりと観察して回ります。
毎日欠かさずに観察している可児さんだからこそ、剪定時にはどこを整えるのが最適なのか手に取るように分かるのです。

＜大きさ＞にとことんこだわる。

「梨は大きければ大きいほどおいしい」。
可児さんは自信を持ってそう断言します。
野菜でも果物でも大きく育ったものは味ボケする、というのが定説だと思い込んでいた私は目からウロコ…。

梨は大きいほうがおいしい、という仮説は、色々なサイズを食べ比べれば比べるほど、可児さんのなかで確信へと変わっていきました。
それは、収穫期を逃して大きくなってしまった、ということとはまったく違います。

可児さんの言う「大きい」は、味が一番果肉に乗ったタイミングとサイズが最大限に達するタイミングが揃う、ということ。そのタイミングを揃えるスキルが栽培の鍵。やま農園の梨が他の梨園に比べて大きい所以はここにあります。

さらなる先を夢見て

山之上地区のなかでも少し西のはずれに位置する＜やま農園＞。近隣に果樹園も少ないことと、すぐ裏に雑木林が茂る山があるためか、土が肥沃だと可児さんは感じています。

裏山から循環している潤沢な水分や養分。これらの自然環境を活かして、なるべく農薬に頼らない農法にチャレンジしていきたいと話す可児さん。

前年は3回散布した農薬を今年は1回減らしてみる…。すべての作業は機が熟した一年に一回のタイミングを見計らって進められます。
農薬散布をたった1回減らすだけでも、例年と違うことにチャレンジすることはリスクも大きいはずです。
それでも可児さんは「やれるはずがない」と諦めるのではなく、「自分が楽しく」をモットーに、これからも新しい挑戦を続けていきます。